礼装用シャツは、ダブルカフスでは、ないのですか?:激安オーダーシャツ・ワイシャツの専門店MISQUE(ミスク)

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ダブルカフスが正式の礼装用と、思い込んでいる貴方へ。
『礼服にマッキン(ズボンの裾の折返し)とフレンチ(ダブルカフス)は無し。』1925年創業の親父の口癖でした。

マッキン:
ズボンの裾の折返しは、第25代(1897~1901)アメリカ大統領ウィリヤム・マッキンリーが地方遊説の時、ぬかるみの道をズボンの裾をまくって身軽に歩いたのが始まりとか。言われてみれば燕尾服、モーニング、タキシードのズボンには裾の折返しは確かにありませんね。
フレンチ:
ダブルカフスの事を第二次世界大戦前はフレンチカフスと言いました。いなせなパリっ子のシャツの腕捲りからとされています。どちらも本来はカジュアル、礼装用ではありません。

「ダブルカフスは腕捲りから!?」これは紛れも無い確かな事実です。簡単に実験出来ます。

  1. 袖の長い、シングル両用(カフス釦も使える)カフスのシャツを着て下さい。貴方のシャツを、貴方より小さい体格の人に着せても良いでしょう。
  2. 腕捲りの第一段階は、カフスの分だけ袖を折り返します。この状態で、カフス釦で留めて下さい。どうです。ダブルカフスの様になったでしょう。

そして、ダブルカフスのシャツが「正しい礼装」に用いられなかった事も、確かな事実です。
「正礼装」燕尾服・タキシードのシャツは、昔も今も「立衿・イカ胸・本カフス(シングル・カフス釦留め)」で変り有りません。

したがって、タキシード会議は、19世紀後半に作られた、最初の礼装用シャツ…立衿イカ胸シャツの伝統を引き継いで、本カフスにこだわります。
シングル両穴カフス釦止め(釦が付いて両用)の本カフス。これが正統、本物の礼装用シャツのカフスです。こなら「正しい礼装」は勿論の事、「ラフな礼装」まで楽しめます。カジュアルなパーティでは、上着を脱いで腕捲り、大いにハッスル・エキサイト、宴JOYパーティ楽しめます。腕捲りの出来ないダブルカフスでは、こう訳には参りません。切歯扼腕 口惜しくても、口惜しがる事も出来ません。
それに、この頃は両用カフスが主流、カフス釦の足が短くなり、ダブルカフスには、使えない事があります。ダブルカフスへの、こだわりは捨てましょう。

『ダブルカフス?あんなもんは、あすび人のするこって、まっとうな紳士のするもんじゃねぇ。』と、1925年創業の親父が言ってました。

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