ペーハー(pH)の影響
ペーハー(pH)とは…
洗剤(洗濯液)などの酸性度、アルカリ度を示す記号のことで値が小さいほど酸性(pH1~pH6)が強くて大きいほどアルカリ性(pH8~1pH11)が強くなります。中性は、pH7で中間の位置になります。
ちなみに家庭用品品質表示法では洗剤のパッケージに記載している成分表示の液性は、pH8~pH11以下を「弱アルカリ性」と記載しpH11を超えるものを「アルカリ性」と記載するように定められています。
基本的に汚れは酸性のモノが多いので、アルカリ性で汚れが良く落ちます。
多くの洗濯洗剤にはアルカリビルダー(洗浄助剤)を配合しpHを高く(弱アルカリ)しています。
その理由は、汚れは酸性のモノが多いので洗濯中に徐々に洗濯液が酸性になってきます。これを防止するためにアルカリビルダーを配合し最後まで洗濯液をアルカリ性に保つようにしているのです。
洗剤の原液は弱アルカリですが、実際に使用する浴中では水に薄まりほぼ中性になっているのです。
同じ弱アルカリ洗剤でも粉末と液体では、粉末の弱アルカリ洗剤の方がpHは高いということです。
これは、粉末弱アルカリ洗剤に使用しているアルカリビルダー(炭酸ナトリウムやゼオライト)を配合しているからです。
これら炭酸ナトリウムやゼオライトは洗濯液をアルカリに保つ非常に優れたビルダーですが、液体洗剤には溶けないので入れることはできません。
洗浄力はpHの他にさまざまな相対効果で決まりますが、pHだけを見ると同じ弱アルカリ洗剤でも液体よりも粉末の弱アルカリ洗剤の方が高いので粉末の方が洗浄力は期待できます。また、アルカリが高いほど洗浄力は上がりますが衣類の色が流れやすくなりますので注意が必要です。
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