色柄物のファンシータキシードは、ピーコック（孔雀）革命の置土産です。
1960年代初め、アメリカのゴルフ場に女性も顔負けのカラフルな雄の孔雀が降立ちました。住宅街の公園に出没、そして色物のワイシャツ、派手なネクタイで、マンハッタンに進出、たちまち全世界を席捲しました。
1967年には、peacock revolutionピーコック（孔雀）革命と呼ばれ、後のメンズファッションに多大の影響を与えました。
革命の終りに、雄の孔雀が現れたパーティ会場は、フォーマルの実験場と化しました。斬新なデザインのタキシード、色柄物のタキシード、シャツ、小物が験され、礼装用以外の色々な服、シャツ、小物を取込んだ着装も試みられました。

革命の嵐が過ぎ去ると、タキシードは再び黒一色に戻りました。
これは、世界の多くの人々が黒のタキシードなら、どんな色のドレスにも合う事、どんな色の蝶タイ・カマーバンドとも合せやすい事を知り得たからに違いありません。
現在、この実験で作られた品々は殆ど残っていません。一時大流行したファンシータキシードも、フリルのシャツも、今では一部の芸能人、ブライダルで用いられるだけとなりました。

しかし、この実験は伝統的な礼装に大きな変革をもたらしました。
人々は、色々なパーティの場にふさわしい礼装を楽しむ様になりました。黒のタキシードで、くだけたパーティを楽しむ着方・着こなしも知りました。
どうしても色柄物のタキシードと言う時は、レンタルを利用するか、タキシードのパンツに、色柄物のジャケットを組合せては如何でしょうか。

２回以上ご利用の場合は弊社で作った方が断然お得です。

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