ネクタイの種類~アスコットタイ秘話~:激安オーダーシャツ・ワイシャツの専門店MISQUE(ミスク)
文明開化は明治の初め、フロックコート等と共に伝来したアスコットタイは、
日本人にとって、実に扱いにくい代物でした。
およそ幅2寸余り、長さ5尺程の「ネッキタイ」なる襟飾りは、外国人の様にうまく結べませんでした。
出仕事、会合に遅れる事が多かったそうです。
そこで、ある知恵者が、結んだ形にして紐を縫い付け、首の後ろで縛りました。
広げた形が、漢字の「又」の字に似ていたので、「又の字」と呼ばれ一世を風靡しました。
それが便利と言う事で、1920年代には世界中に広まりました。
その後、長さ調節の金具や留金が、用いられるようになり現在の形へと至りました。
そして欧米では本来の形のアスコットタイは、1945年、第二次世界大戦を境に、完全に姿を消しました。
カジュアル用のアスコットスカーフ(別名:パフタイ)と、アスコットタイを勘違いしてしまった現代の日本に、
日本人考案の本物のアスコットタイ「又の字」が、100年ぶりに帰って来ました。
タキシード会議のアスコットタイは、世界基準の確かなフォーマルです。
注:日本で売られているアスコットタイのほとんどは、世界の多くの人々がアスコットスカーフ(別名:パフタイ)と呼んでいるものです。
これは、1870年代にアスコットタイの結び方から、生まれたカジュアル品です。正礼装に用いる事は、決してありません。
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