立衿シャツ(タキシードシャツ)とは?:激安オーダーシャツ・ワイシャツの専門店MISQUE(ミスク)

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立衿は礼装の原点です。立カラーから立衿シャツへ。19世紀のモーニング専用シャツ&カラーから21世紀のフォーマル汎用シャツへ。立衿は昔も今もこれからも、礼装の象徴・必須のアイテムです。立衿シャツはプラス蝶ネクタイで、あらゆる服が世界の多くの人々が認める「タキシードな礼装」なると言う優れものです。

立カラーの時代 1988年まで。

19世紀の中頃、散歩服のモーニングが昼の礼服・正礼装に、乗馬服の燕尾服が夜の礼服・正礼装に制定された時も…
20世紀に入り、室内着のスモーキングジャケットが礼装タキシードに、そのタキシードが 夜の礼服・準礼装になった時も、糊で固めたハードな立衿…立カラーを、並衿(当時は カラー付け外し式のシャツが普通、それでナミエリ)のシャツにカラー留めのボタンで取付けて着用しました。
collar-work〔名〕骨の折れる仕事。直訳すればカラーの仕事。立カラー作りは、正に その通り。糊付け乾燥、糊付け乾燥を繰返し、濃い糊を沢山刷込んで、プレスにロールにアイロンで、硬く仕上げる工程は特にハードな重労働。しかし、どんなに奇麗に仕上げても、夏にはカビや黄変と気骨の折れる立カラーでした。おまけに、立カラーを必要とする人々は少なく、作る職人も扱い業者も限られていました。
高度成長時代の1970年頃からは、人手不足に後継者難、材料の綿キャラコ・特厚芯地も入手困難、カラー留めボタンの業者廃業等で、最後のカラー屋、遂に1988年 立カラーの時代は終焉しました。

立衿シャツの誕生 1980年。

〔used no starch〕1950年代の初め、アメ横で買求めた舶来のワイシャツの衿に記された横文字。今にして思えば、これが立衿シャツの出発点。「澱粉糊を使用せず」なら、カビ・黄変は無い筈と研究開始。接着剤から化学糊、色々試すその内、日本でも熱接着の芯地が発売される。仕上りの硬さの点では不満は残れど、糊で固める必要無けりゃ、立カラーの存在理由も消滅と立カラーと並衿シャツを合体、着易いモーニングシャツとして発売したのが1980年。
更に、ハードな立衿の実現に専用芯地・縫製技術・生産システムの研究開発。新規需要の開発に着方・着こなしの研究と、デザインの改良・変更を重ね重ねて1988年、現在の立衿シャツが完成しました。

立衿シャツの時代 21世紀。

既に世界の多くの人々は、フォーマル汎用の立衿シャツで気軽にパーティを楽しんでいます。
例えば タキシードの本場、米国。「タキシードシャツ」と呼ばれ、ジーンズショップでも売っています。
例えば 紳士の国、英国。「三つ揃スーツ+立衿シャツ+ネクタイor蝶タイorアスコットタイ」の伝統スタイルが復活。

立衿

立衿に触れてみて下さい。ハードな仕上がりが特長です。

★チェック・ポイント 礼装用シャツの簡単見分け方。衿のサイズ表示を見る。S・M・L 又は衿サイズのみ表示の品は避けるが無難、片手間メーカーの商品です。

背テープ

衿の後ろ、肩布の真ん中に昔から付いてるテープ。ネクタイがズリ上がるのを防ぎます。ネクタイ及び蝶タイ・アスコットタイの紐は、必ずこの「背テープ」に通して下さい。

★チェック・ポイント 背テープの無い立衿のシャツは、フォーマルを知らないメーカーの商品です。

本カフス

シングル両穴カフス釦止め(前立両穴シャツのみ、他は釦が付いて両用です。)19世紀中頃、最初の礼装用シャツ(イカ胸)も、この形のカフスです。これが正統、本物の礼装用シャツのカフスです。
しかもカジュアルなパーティでは、上着を脱いで腕捲り、大いに楽しめます。

★チェック・ポイント ダブルカフス(フレンチカフス)は、いなせなパリっ子の腕捲りから。本来カジュアルです。紳士は当然、「正しい礼装」には決して用いません。

激安オーダーシャツ・ワイシャツの専門店MISQUE(ミスク)

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